里親募集をしていた白柴犬の女の子との
お見合いに向かった私と母。


※この飼い主さんのことに関しては、
一部ぼかしたり、変えたり、
配慮して書いていきますが、
話の大筋はそのまま書いています。
ちなみにどこかの保護団体さんなどでは一切なく、
個人の方です。


白柴ちゃんの写真は飼い主さんの許可を
いただいていないため、
ブログにアップはできませんが…

代わりにぺっちゃんを(笑)
その白柴ちゃんはぺっちゃんとそっくりの
きれいな女の子でした。

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美脚を見せびらかすぺっちゃん。



会いに行った白柴の女の子はとても可愛く、
人懐っこくむじゃきな本当にいい子で、
私も母もその子の事をすごく気に入りました。

ぜひわが家を見にきていただき、
OKだったらトライアルをさせて欲しいと
申し出ました。

※家を見にきてもらうのは犬を飼育できる環境
チェックしてもらうためです。


たとえばもし家が荒れ果てていて、
先住犬のお世話が行き届いておらず
ヨレヨレだったり、多頭崩壊していたら…

譲る側だって犬が心配で譲りたくないですもんね。


それから希望者が実は犬の繁殖・販売業者で、
安く仕入れるために里親募集犬を
欲しがっていたとしたら…絶対に譲れません。


信じられない話ですが里親希望者の中には
繁殖業者なのに一般家庭をよそおったり、
ペット不可物件なのに一軒家ですと
ウソをつく人がいるらしく、
それも確認するために足を運んでもらうのです。


※ちなみにトライアルというのは簡単に言うと
お試し飼育の事で、里親希望者が犬を預かり、
実際に2週間から1カ月くらい一緒に
暮らしてみる事をいいます。

ある期間を一緒に暮らす事で犬と里親希望者の相性や、
飼う上での問題が何かないかチェックするのです。


トライアルをすることにより、譲渡された後で

「思っていたのとちがう」
ぜんぜん懐かない」
「先住犬との相性がわるかった」
「アレルギーになった」

 などの理由で犬を手放す飼い主を
事前にできるだけ減らすことができます。


この期間に犬と家族、お互いに問題がなければ
書類を交わし、晴れて正式譲渡となります。


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気持ちよさそうにお昼寝するぺっちゃん



実際に飼い主さんとお話してみて


「白柴のことを思ってくれて、本当にありがとうございます」

「理想的な希望者さんです」

「安心しました」


などと、ありがたいお言葉までいただき…

このままスムーズにトライアルがはじまると
思っていました。





しかし…(´-  -`) 


白柴ちゃんの飼い主の方に
いろいろ質問したり会話していくうちに、

なんとなく受け答えの中に、
名残惜しさというか…


手放す事への強い迷いのようなものを感じました。


それを見て、私も母もその時内心、 

「この方は本当にこの子を手放せるのかな…?」

と心配になり、私は失礼ながらも

「やっぱり、手放しがたいのではないですか?」

と、確認のために尋ねました。

すると


「いや、この子は里親さんのところに。」


としっかりとその方は即答されたので、
そうですかとその時は少し安心しました。


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お昼寝ぺっちゃんその2


それから帰宅して、

メールでお見合いのお礼をして、
トライアルの日程の打ち合わせをはじめたのですが…

その方からのメールの返事が遅くなり、
今まで気さくで長文だったメールの文章量が少し減り、
どこかテンションが下がっているのを感じました。


なんとなく嫌〜な予感がしつつ、
でもあの方は私が確認した時に
「この子は手放す」とはっきり仰られたし…
と前向きに考え、

白柴の女の子を迎えたらどんな風に過ごそうか? 

おもちゃやおやつは何が好きだろう?

お散歩はどの公園に行こう?

そんな楽しみな事ばかり毎日考えながら
お返事を待っていました。


しばらくそうして連絡を待っていると
ようやく一通のメールが届いたのでした。





悪い予感は当たるもので…


やはり内容は予想していた通りの
残念なものでした。

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そんな事はつゆ知らず、いつも幸せそうなぺっちゃん。



つづく