里親募集サイトで先代白柴犬ぺっちゃんに
よく似た若い白柴の女の子を見つけ、
すぐにメールで申し込んだ私。

すると気さくでとても優しそうな方から
すぐに丁寧なメールの返信が届きました。


※この飼い主さんのことに関しては、
一部ぼかしたり、変えたり、
配慮して書いていきますが、
の大筋はそのまま書いています。

ちなみにどこかの保護団体さんではなく、個人の方です。



3cd19766ad7458de9db2d70b604cfba7_w.jpg


まず、里親希望者(私たち家族)は、
飼い主さんから送られてくるアンケートに回答しました。


※たいてい、個人で犬猫を手放す方は
希望者にアンケートなど求めないことが多いのですが、
この方は譲渡活動に詳しい方だったため、
アンケート制度を採用していたようです。


アンケート制度そのものは事前に知っていたので
特に抵抗などはありませんでした。


このアンケートというのは、
里親希望者が本当に責任を持って最後まで
譲渡された犬を飼えるかどうか?

気持ちの面や、住まい環境の面を
チェックされるためにあります。


アンケート内容は主に…

・家族構成とそれぞれの年齢

・メインでお世話をするのは誰か?

(希望者と家族が高齢だと、今後10年以上生きる犬の
お散歩や世話を毎日続けるのが難しいだろうと見なされ、
断られる事が多いようです。

だいたい60歳くらいから審査が厳しくなってきますが、
運動量の少ない小型犬やシニア犬なら
譲渡してもらえる事もあるとのこと。

逆に、赤ちゃんや幼い子どもがいる、
妊娠している人がいる家庭も、
犬へのストレスや、世話が大変だろうという理由から
審査には受かり辛いようです。

老いても幼くてもダメなのですね…。

また独身1人ぐらしは、
本人の突然の入院や不幸によって
やむをえずペットを手放し保健所に行く
ケースが多いので、歓迎されません。

特に独身1人ぐらしの男性は、
過去に譲り受けた動物を虐待しては殺し、
新たにもらい、虐待しては殺し…という行為を
繰り返していたとんでもないヤツの前例があったためか、
かなり厳しいです。おそらく無理に近い。

同棲カップルも2人で飼い始めたけど別れてしまい、
「それでこの犬これからどっちが飼うか?」と
押し付け合いになり、結局保健所に持ち込まれるという
ひどいケースがあったために厳しいようです。

一部の変な人たちのために、まじめに飼いたい人が
飼う機会を与えられなくなるのは
残念だなと感じました。

でも変な人かどうか?
短いやり取りで見破るのは難しいし、
仕方ない事だなとも思います。
1e87932f5cf66a86e93841fcf46ba1f5_w.jpg


あとのアンケート内容は、

・なぜ飼いたいのか?
(なぜこの子を選んで申し込んだのか)

・ペットを養える仕事・収入があるか?

・過去の飼育経験と今家に動物はいるか?

・家はペットを飼える物件か?

・家族にアレルギー体質の人はいないか?

・犬は家の中と外、どちらで飼うのが?

・犬の留守番は1日に何時間くらいか?

・避妊・去勢手術に同意し、できるか?


手術に関しては
これは繁殖業者をシャットアウトするため、
または計画性なしに子どもを産ませて
増やしてしまう(飼えなくなって捨てる)
という顛末を防ぐためだと考えます。

避妊・去勢手術をしていたら高確率でリスクを減らせる
病気予防の意味もあります。


・ときどき写真つきで成長具合を見せてくれるか?

これはもちろん譲渡主さんがほっこりするため(笑)と
虐待・死亡・販売などせず、健康に暮らせているか
定期的にチェックするためでしょうね。


内容はアンケートをつくっている団体や
個人によって多少違うのですが、
だいたいはこんな感じだと思います。


d91dbdf0d0c72185faca41b4ed90cfdb_w.jpg



・条件が厳しすぎるし上から目線だ、
・アンケートはプライバシーの侵害だ、
・譲渡の手続きめんどくさすぎる、
・だったらペットショップ行く!

などなど…

ネガティブな意見をネットでたくさん
目にしましたが

譲渡について調べるうちに

ひどい虐待ヤロウの事とか、

パピーミルという鬼のような繁殖業者と

悪質なペットショップの裏側の事とか、

悪徳ブリーダーとか、里親詐欺とか、

ペットを保健所に持っていく人たちの
おかしい理由とか…

ペットに対する人間の汚い部分が
けっっっこう見えてしまって(−_−;)

知れば知るほどかなりウンザリしました。


だからこれは必要な事なんだろうなと、
私は思えました。

きっと最初はこんなに書類を交わしたり
何度もメールしたりお見合いしたり
トライアルを実施していたんじゃなくて


「はい、犬ゆずるよ」
「ありがとう!じゃ、そゆことで」


くらいのテンションからはじまり(極端な想像ですが)

残酷な事件がひとつ起きるたび
ヨロイを一枚まとうように厳しくなっていったのだと
簡単に想像できたからです。


私は保護活動をしてない一般人なので

譲渡条件は少しも厳しくなんかない!
犬を飼いたいならこれくらい当たり前!」


…とはさすがに思えません(^_^;)


条件は正直、厳しいと思います。
門戸はけっこう狭いなと…


でも必要な厳しさだとは感じました。

01ab86cff7d583f1b6620299e781c73d_w.jpg


そんなこんなで話は戻って
アンケートに必要事項を記入し、送信しました。

ドキドキしながら結果を待つと、



「何も問題ありませんね(^o^)!」



太鼓判を押していただけてホッとしました。

幸いうちは私が20代、両親が50代の
小さい子供がいない家庭だし、アレルギーもありません。

家も小さいけれど一軒家なので
環境的には問題がないとのことでした。


その後も何度かメールを交わした後、
ついに私と母で白柴の女の子に会いに行く事になったのです。


つづく